日本で10年ぶりの新型車、日産キックスが全車e-POWERで発売エコカー技術

日産自動車は2020年6月24日、小型SUV「キックス」を発表した。同月30日から販売を開始する。日本市場向けでは「10年ぶりのブランニューモデル」(日産自動車 副社長の星野朝子氏)となる。シリーズハイブリッドシステム「e-POWER」を全車に搭載する。駆動方式は2WDのみ。価格は275万9900円から。

» 2020年06月25日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
小型SUV「キックス」と日産自動車の星野朝子氏(クリックして拡大) 出典:日産自動車

 日産自動車は2020年6月24日、小型SUV「キックス」を発表した。同月30日から販売を開始する。日本市場向けでは「10年ぶりのブランニューモデル」(日産自動車 副社長の星野朝子氏)となる。

 シリーズハイブリッドシステム「e-POWER」を全車に搭載する。駆動方式は2WDのみ。価格は275万9900円から。販売目標台数については明言せず、「生産面の努力も必要なので、1台でも多く届けることを目指したい」(日産自動車)とコメントしている。

 同社は5月末に2023年度までの事業構造改革計画を発表。日本は主要市場の1つと位置付け、新型車を毎年導入することでホームマーケットの再強化に取り組む。市場から評価の高いe-POWERや運転支援システム「プロパイロット」を生かしてシェアを高める。新型キックスの投入は、事業構造改革計画の第1歩となる。

 キックスは海外で販売してきたモデルだが、日本向けにはe-POWERやプロパイロット、自動ブレーキ、踏み間違い防止機能を採用した。「ノート」「セレナ」で好評なe-POWERをキックスにも搭載して競争力を高める。

 新型キックスに搭載するe-POWERは最大出力を従来比で20%向上し、中高速域の力強さを高めた。これにより、高速での追い越しや合流、ワインディング走行など幅広い場面できびきびとした走りを実現するとしている。また、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化することでエンジンの作動頻度を減らし、静粛性を向上した。既存のe-POWER搭載モデルと同じくアクセルペダルの踏み戻しで速度を調整できる。

 地上高の高いモデルにe-POWERを搭載するにあたって、発進時の車両挙動が不安定になりやすいという課題を解決するため、プラットフォームの剛性を高めて不安定な挙動を抑えた。

地上高の高いキックスにe-POWERを搭載するため、プラットフォームの剛性を高めた(左)。e-POWERのシステム(右)(クリックして拡大) 出典:日産自動車

 「カテゴリーでトップクラス」(日産自動車)のフロントウインドウの見開き角と低いウエストラインにより、開放感のある視界を実現した。後部座席はニールーム600mm、ヘッドルーム85mmを確保し、大人でもくつろげる室内空間とした。ラゲッジルームの容量は423l(リットル)で、スーツケース4つを積載できるという。荷室は後部座席を倒して広げられる。

 プロパイロットも全車標準装備となる。既存のラインアップと同様にカメラとミリ波レーダーを組み合わせる。ミリ波レーダーによってより遠くの先行車も検知しスムーズな制御を行う。歩行者の検知にも対応した自動ブレーキや、踏み間違い衝突防止アシストなども標準装備とした。

キックスのインテリア(左)と荷室(右)(クリックして拡大) 出典:日産自動車

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