GSユアサは2020年6月22日、トヨタ自動車のハイブリッドシステムに車載用リチウムイオン電池が初採用されたと発表した。
GSユアサは2020年6月22日、トヨタ自動車のハイブリッドシステムに車載用リチウムイオン電池が初採用されたと発表した。GSユアサグループのブルーエナジーが車載用リチウムイオン電池「EHW4S」のセルモジュールを生産。トヨタが6月17日に発売した「ハリアー」のハイブリッド(HV)モデルに搭載された。
EHW4Sは、低抵抗化技術の採用によりGSユアサの従来製品と同等の入出力特性で、10%以上の軽量化と20%以上の小型化を実現した。また、HVシステムに求められるエネルギー量の最適化も行った。EHW4Sは1セルの容量が3.7Ah、電圧が3.6V、寸法は幅120.0×奥行き12.5×高さ65.0mm。質量は0.19kg。使用温度範囲は放電が−40〜+55℃、充電が−30〜+55℃だ。
ブルーエナジーは2009年設立。HV用リチウムイオン電池の開発、生産、販売を行うため、GSユアサとホンダの共同出資で立ち上げた。これまで120万台以上のHVにリチウムイオン電池を供給してきた。今後のHVの普及拡大を見込み、GSユアサとブルーエナジーは2020年1月に京都府福知山市に新工場の建設を決定。2022年度に稼働を開始し、2023年度までに生産能力を現状の2倍以上に増やす計画を発表していた。
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