化学企業が標的型攻撃対策を強化、セキュリティ製品と仮想デスクトップで製造IT導入事例

磐田化学工業は、電通国際情報サービスのサイバーセキュリティ製品「AppGuard」を導入した。SBC方式の仮想デスクトップ環境にAppGuardが導入されるのは、世界初となる。

» 2020年06月04日 09時00分 公開
[MONOist]

 電通国際情報サービス(ISID)は2020年5月11日、同社のサイバーセキュリティ製品「AppGuard」を、磐田化学工業が導入したと発表した。

 AppGuardは、動作を封じ込めることにより、マルウェアによる危険なプロセスが発生しても「発症させない」という概念で開発されたOSプロテクト型エンドポイントセキュリティ製品だ。

 磐田化学工業では、セキュリティ強化のために、以前からサーバベースコンピューティング(SBC)方式の仮想デスクトップ環境を導入するなどの対策を実施してきた。しかし、仮想デスクトップ環境においても、高度標的型攻撃によってマルウェアが侵入する可能性は排除できない。

 同社では、マルウェアの種別や、それが既知か未知かに関係なく攻撃につながる動作を遮断できること、また、仮想デスクトップ環境向けの「AppGuard Enterprise」とサーバ向けの「AppGuard Server」を組み合わせることで、より高度なセキュリティ環境を構築できることなどから同製品の導入を採択した。

 今回導入したAppGuard Enterpriseは、従来はファットクライアント端末向け製品として利用されていた。ISIDが独自に技術検証を重ねて、世界で初めてSBC方式の仮想デスクトップ環境へ導入した。

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