MONOist、EE Times Japan、EDN Japanのアイティメディア製造業向け3媒体は「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」を実施した。調査は2020年3月に続いて2度目で、欧米での感染拡大を受けた市場の混乱、在宅勤務の拡大などによる業務の変化などの影響が表れた。
MONOist、EE Times Japan、EDN Japanのアイティメディア製造業向け3媒体は「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」を実施した。調査は2020年3月に続いて2度目で、欧米での感染拡大を受けた市場の混乱、在宅勤務の拡大などによる業務の変化などの影響が表れた。
調査期間は2020年5月13〜27日で、有効回答数は299件。本稿では、前回調査との比較や、読者の困りごとに関する生の声を紹介する。
第2回「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」は、アイティメディアのモノづくり関連メディアが発行するメールマガジン「モノづくり総合版」「日刊MONOist」「メカ設計」「製造マネジメント」「電子機器設計/組み込み開発」「オートモーティブ」「FA」「医療機器」を通じて実施した。実施期間は2020年5月13〜27日で、製造業のモノづくり技術者を中心に有効回答299件を得た。
回答者の主な職種は、「研究・開発」が28.8%、「設計・解析」が18.4%、「営業・販売」が12.7%、「製造・生産技術」が12.4%、「経営・経営企画」が10.0%、「品質保証・管理」が5.0%となっている。製造業内の業種では「産業用・事務用機器」が17.1%、「電気機器」が14.4%、「電子部品、デバイス、電子回路」が12.7%、「自動車・輸送用機器」が12.4%、「製造業(その他)」が22.4%となっている。従業員規模は「5000人以上」が25.8%、「5000人未満1000人以上」が21.1%、「1000人未満100人以上」が29.1%、「100人未満」が24.3%であった。
第2回「新型コロナウイルス感染症のモノづくりへの影響に関するアンケート調査」は、TechFactory ホワイトペーパー ダウンロードセンターで無料ダウンロードできます。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるモノづくりへの現在の影響を尋ねたところ、「軽微な影響が出ている」が回答の44.7%を占め、最も多かった。「甚大な影響が出ている」という回答は前回の14.8%から今回は35.2%に増えた。「影響が出ている」という回答の合計は79.9%に上る。
一方、「現在は影響ないが今後影響が出ると予測」という回答は14.7%で、今後影響が出る部門としては「部材調達」「製造」「営業・販売」が挙げられた。
COVID-19による業務の変化を尋ねたところ、業務量や業務内容について64.5%の回答者に何らかの変化があったと分かった。内訳は「以前と業務内容は同じだが業務量が減った、できなくなった」が44.0%、「以前とは違う業務内容になり、業務量が減った」が2.4%で、約46%が業務量が減ったという結果だった。一方、「以前と業務内容は同じだが業務量が増えた」が9.2%、「以前とは違う業務内容が加わったことで業務量が増えた」が8.9%で、約18%は業務量が増えている。「変わらない」は35.5%だった。
また、事業や業務が元に戻ると思うか尋ねると51.6%が「元には戻らない」、29.8%が「分からない」、18.6%が「元に戻る」と答えた。
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