温度測定を題材にラズパイIoTシステムの「収集」「蓄積」「活用」を理解するラズパイで製造業のお手軽IoT活用(2)(1/4 ページ)

小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)」を使って低コストかつ現場レベルで導入できる手法について解説する本連載。第2回は、温度測定ツールを題材に、データの「収集」から「蓄積」、「活用(可視化)」までを行う流れについて具体的に解説します。

» 2020年04月27日 10時00分 公開
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 今回は、小型ボードコンピュータの「Raspberry Pi(ラズベリーパイ、略してラズパイ)」を用いた温度測定ツールを題材に、データの「収集」から「蓄積」、「活用(可視化)」までを行う流れについて具体的に解説しようと思います。

⇒連載「ラズパイで製造業のお手軽IoT活用」バックナンバー

温度測定ツールの概要

 ここで言う“温度測定ツール”とは、ラズパイに接続した温度センサーから一定間隔で収集した温度データを、リモート接続したPCのWebブラウザ上でグラフ表示するツールのことです。IoT(モノのインターネット)は、「収集」「蓄積」「活用」という3つの機能から成り立ちます。その身近な例題を作るに当たって、ポットでお湯を沸かすときの温度変化を温度センサーとラズパイで表現することで、初心者にも分かりやすい事例になるのではないかと思い作成しました。

 温度測定ツールの全体像については図1を参照してください。まず、①の温度センサーで測定した温度がラズパイのセンサー端子に転送されます。②では、そのセンサー端子の温度をPython(パイソン)言語で書かれたプログラムで取得します。そして、取得した温度情報を、③の温度データの蓄積によりデータベースに登録します。ここまでが「収集」と「蓄積」の流れです。

 データベースに蓄積された温度データを④PHP言語で書かれたプログラムでWebサーバ上に展開して、⑤JavaScriptでグラフ描画を行い、⑥最終的にディスプレイ上に表示されます。②〜⑤までの4つの要素はラズパイの中で完結していますので、PCを常時つないでなくてもラズパイが動作している間は連続してデータを収集し続けて、リモートからラズパイに接続した際に必要な情報が見られるようになります。これによって「活用」に当たる温度データの可視化が可能になるわけです。

図1 図1 ラズパイを用いた温度測定ツールの全体像(クリックで拡大)
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