IoTで製造業を率いる人材育成を目的に「ファクトリーサイエンティスト協会」発足:製造マネジメントニュース
由紀ホールディングス 代表取締役社長の大坪正人氏、Roland Bergerのグローバル共同代表兼日本法人 シニアパートナーの長島聡氏、慶應義塾大学環境情報学部 教授の田中浩也氏は2020年4月2日、日本のモノづくり産業をIoT(モノのインターネット)技術を用いてけん引する人材を育成するため「一般社団法人ファクトリーサイエンティスト協会」を設立したと発表した。
由紀ホールディングス 代表取締役社長の大坪正人氏、Roland Bergerのグローバル共同代表兼日本法人 シニアパートナーの長島聡氏、慶應義塾大学環境情報学部 教授の田中浩也氏らは2020年4月2日、日本のモノづくり産業をIoT(モノのインターネット)技術を用いてけん引する人材を育成するため「一般社団法人ファクトリーサイエンティスト協会」を設立したと発表した。
同協会では、日本のモノづくり産業を支える中小企業においては、デジタル化による付加価値の捻出や競争力向上が重要だと認識している。そのため、「データエンジニアリング力」「データサイエンス力」「データマネジメント力」の3つの能力を兼ね備えた人材が今後の中小企業をけん引する人材だと考えている。こうした人材をファクトリーサイエンティストとして育成することで、日本の産業競争力向上を図る。
具体的には、2020年度内に、以前から実施している座学での認定取得に加え、eラーニングや遠隔講座を立ち上げて、200人のファクトリーサイエンティストの認定を目指す。10年後には、4万人の認定を目標としている。
認定制度の他にも、認定者同士のコミュニティーの運営、ケーススタディーの情報発信、書籍の出版、セミナーやシンポジウムの開催なども進める予定だ。協会の代表理事には大坪氏が、理事には田中氏、長島氏が着任する。
- 日本の低い経済成長率の要因は本当に中小企業なのか
日本の中小製造業の生産性は本当に低いのか――。中小製造業の将来像をどう描くのかをテーマに、由紀ホールディングス 代表取締役社長で由紀精密 代表取締役である大坪正人氏が呼び掛け、識者によるパネルディスカッションが行われた。本稿ではその内容をお届けする。
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
- 中堅中小製造業がIoTで成果を出すために必要なもの
課題とされる中堅中小製造業のIoT活用だが、活用を広げるためには何が必要か――。オートメーションと計測の先端技術総合展「SCF2017/計測展2017 TOKYO」では、「中堅・中小製造業のIoT導入ユースケース紹介」をテーマにパネルディスカッションが開催された。
- 中小企業でIoTするなら、改善ネタを探しなさい
「明るく楽しいモノづくり」を提唱するコンサルタント関伸一氏が考える、中小企業ならではのIoTのやり方とは? 第1回は、二極化している中小企業のIoTへの取り組みと、IoTネタの探し方について考えてみる。
- 中小製造業がIoTをバリバリ使いこなせるツール、106件が選定
経済産業省およびロボット革命イニシアティブ協議会は2016年7月27〜8月26日にかけて募集していた「中堅・中小製造業向けIoTツール募集イベント」の結果を発表。106件のツールを認定し「スマートものづくり応援ツール」として展開を進めていく。
- IoTの命運は中小製造業の手に、チャンスの前髪をつかめるか
2016年は製造業にとってIoTの活用が身近になった1年だった。しかし、その流れに取り残されていることが懸念されているのが、中小製造業である。ただ、製造業がIoTで「つながる世界」の価値を得るためには中小製造業の活用が必須である。2017年はどこまで中小製造業を巻き込めるかという点がIoTの成否を分ける。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.