船舶/海洋工学用設計・解析ソフトと連携、設計と検証プロセスを短縮CAEニュース

MSC SoftwareとDNV GLは、DNV GLの船舶/海洋工学用設計・解析ソフトウェア「Sesam」のユーザーの生産性向上を目的とする提携に合意した。同社の「MSC Apex」とSesamの連携により、設計からエンジニアリングの作業効率を高める。

» 2020年03月25日 13時00分 公開
[MONOist]

 MSC SoftwareとDNV GLは2020年3月9日、DNV GLの船舶/海洋工学用設計・解析ソフトウェア「Sesam」のユーザーの生産性向上を目的とする戦略的パートナーシップを発表した。同社の次世代CAEプラットフォーム「MSC Apex」とSesamの連携により、船舶やオフショア構造物の設計からエンジニアリングの作業効率を高める。

 今回の提携により、SesamのワークフローとMSC Apexを連携させることで、Sesamユーザーは一般的なタスクを合理化し、生産性を向上できる。DNV GLは、CADからCAEへのトランスレーターとしてMSC Apexを再販。これにより、設計と検証プロセスの効率化を支援する。

 船舶や海上浮体構造物の設計には数多くのCADツールが必要で、強度評価の前に手間のかかる変換と修正作業を要するなどの課題があった。MSC Apexは、「CATIA」「AutoCAD」「NX」「Intergraph Smart 3D」などの2D/3D CADツールから、オープンな標準フォーマットファイルを直接読み込める。

 また、Sesamによる強度評価では、反復的なプリ処理タスクを自動化するコンテキストツールとスクリプトを使用し、有限要素モデルを迅速に作成できる。同社はMSC Apexとの連携により、設計から検証まで、Sesamワークフローの生産性を向上させることができるとしている。

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