スタークラフトは、クラシックカー(旧車)に対する絶版部品の需要を受け、ハイエンド3Dスキャナおよび3Dプリンタを活用し、自動車用絶版部品の製造、販売を開始することを発表した。
スタークラフトは2020年3月18日、クラシックカー(旧車)に対する絶版部品の需要を受け、ハイエンド3Dスキャナおよび3Dプリンタを活用し、自動車用絶版部品の製造、販売を開始することを発表した。
自動車の設計現場などで使われる高精度3Dスキャナを用いて絶版部品を正確にスキャンし、3Dデータを作成。自動車メーカー出身の専属スタッフが3Dスキャナによる計測と3Dデータの修正を担当し、再現性の高い絶版部品の3Dデータ作成を支援する。
そして、ハイエンド3Dプリンタを用いて作成した3Dデータを造形する。樹脂素材だけでなく、金属素材にも対応する。また、切削加工などが必要な部品については、同社のネットワークを活用することで対応可能だという。このスキームは、自動車の絶版部品の製作だけではなく、自動車修理に必要な治具の製作にも応用できるとする。
さらに同社は、自動車の絶版部品以外に、長年製造現場で使用されてきた製造装置や産業機械の欠品部品への対応や、補修部品の製造にも対応できるとし、ハイエンド3Dスキャナおよび3Dプリンタの活用の幅を広げていく考えを示す。
同社の創業は2012年2月。クラシックカーの整備ならびにレストア事業を手掛け、2018年にハイエンド3Dスキャナおよび3Dプリンタを導入。新技術や新素材を活用した手法「MURO」を確立し、レストアサービスを強化している。現在、3Dプリンタを2台、3Dスキャナを4台保有しているという。
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