セキュアIoT環境を構築する専有型基盤を提供、工場内の機密データ活用にも貢献製造ITニュース

NTTコミュニケーションズは、閉域網接続によりセキュアなIoT環境を提供する専有型プラットフォーム「Things Cloud Private」の提供を開始した。要件に応じた専有基盤を提供し、複雑なカスタマイズにも対応する。

» 2020年03月12日 09時00分 公開
[MONOist]

 NTTコミュニケーションズは2020年2月17日、閉域網接続によりセキュアなIoT(モノのインターネット)環境を提供する専有型プラットフォーム「Things Cloud Private」の提供を開始した。

 Things Cloud Privateは、同社がこれまで提供してきたマルチテナント型のIoTプラットフォーム「Things Cloud」の追加プランとなる。製造業をはじめ、さまざまな業界から、デバイスとIoTプラットフォーム間のセキュアな通信や、IoTプラットフォームリソースの専有などを求める声が上がっており、それに応える形で専有型を提供することとなった。

 Things Cloud Privateでは、同社が提供するインターコネクトサービスを経由して閉域網内で接続する。これにより、工場内で取り扱う機密性の高いデータを安全にやりとりできる。また、要件に応じて専有基盤を提供するため、企業ごとにサーバリソースを確保、変更して、柔軟に利用できる。

 個別アプリケーションやセキュリティ要件に合わせた複雑なカスタマイズも可能で、特定ポートやIPアドレスの接続制限、ユーザーインタフェース画面の変更などができる。軽量な通信が可能な「MQTTS」や、ユーザーの属性に応じてアクセス権限、許可を与えるプロトコル「OAuth2.0」にも対応している。

キャプション 「Things Cloud Private」のイメージ(クリックで拡大) 出典:NTTコミュニケーションズ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.