3次元ファイバーレーザー加工機のフラグシップ機、新制御技術で生産性4倍に:FAニュース
三菱電機は、3次元ファイバーレーザー加工機「FV」シリーズ2機種を発売した。高剛性の両持ちガントリー構造、新型加工ヘッド、新制御技術の採用により生産性が向上し、自社製ファイバーレーザー発振器が加工品質を高める。
三菱電機は2020年1月28日、3次元ファイバーレーザー加工機のフラグシップ機となる「FV」シリーズ2機種を発売した。レーザー発振器出力が2kWの「ML4020FV1-F20」と4kWの「ML4020FV1-F40」を展開する。
両機種は、高剛性の両持ちガントリー構造、高速加工が可能な新型一点指向加工ヘッド、効率に優れた新3D高速制御技術が採用されている。加工ストローク全域で高速、高精度な加工ができるため、従来機に比べ生産性が4倍に向上する。
また、同社製のファイバーレーザー発振器とレーザー加工機の親和性が高く、ビームを最適制御して、加工品質を高める。例えば1mm厚の軟鋼を加工した場合、従来の加工機と比較してバリを最大90%低減する。
機器の保全性も向上。IoT(モノのインターネット)を活用した同社のリモートサービス「iQ Care Remote4U」により、遠隔から発振器の稼働監視や予防保全ができる。さらに、同社が指定するメンテナンス契約に加入することで、発振器は5年長期保証となる。
制御装置には経路編集専用CAMを搭載し、これまでPCで作業していた加工経路の編集を加工機上でできるようになった。加工までの段取り時間が、従来に比べて最大90%削減する。
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