名刺2枚分のスペースに設置できる超小型・軽量設計の組み込み用PC組み込み開発ニュース

コンテックは組み込み用PC「ボックスコンピュータBX-U200シリーズ」を発売した。「最小・最軽量」をうたう新シリーズで、設置面積は名刺2枚程度である。

» 2020年01月21日 07時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 コンテックは2020年1月15日、組み込み用PCの新製品として、「最小・最軽量」をうたう「ボックスコンピュータ BX-U200シリーズ」を販売開始した。外形寸法が、幅110×奥行き90×高さ29mm(シリーズ最小モデル)という超小型設計で、設置スペースは名刺2枚程度で済む。VESA規格に対応した液晶ディスプレイの背面や、DINレール上にも設置できる。

ボックスコンピュータ BX-U200シリーズの正面画像 ボックスコンピュータ BX-U200シリーズの正面画像(出典:コンテックス)

 小型でありながら、豊富な拡張インタフェースが搭載されており、さまざまなアプリケーションに対応する。CPUにインテルのプロセッサ「Atom x5-E3940(1.6GHz)」を採用したことで、十分なパフォーマンスを確保しつつ、低消費電力を実現した。側面にUSB Type-Cを採用したUSB 3.1 Gen1ポートを搭載、USB PD(USB Power Delivery)とDisplayPort Alt Modeにも対応するため、USBケーブル1本でPCへの需給電とディスプレイへの映像出力を同時に行える。これにより、省配線化も期待できる。また、動作温度範囲が広く、周囲温度−30〜50℃の環境下でも安定稼働が可能だとする。

無線LANモデルのDINレール取付けイメージ 無線LANモデルのDINレール取付けイメージ(出典:コンテックス)
型式 CPU/メモリ/ストレージ Wi-Fi・Bluetooth OS 価格
BX-U200-NA01M03 Atom x5-E3940 1.6GHz/4GB ECC RAM/M.2 32GB なし なし オープン
BX-U200-W19M01M03 Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64-bit (日本語/英語/中国語/韓国語) オープン
BX-U200R-NA01M03 あり なし オープン
BX-U200R-W19M01M03 Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64-bit (日本語/英語/中国語/韓国語) オープン
BX-U200スペック概要

 Wi-Fi/Bluetoothを搭載した無線通信モデルも用意されており、ITネットワークとフィールドネットワークをつなぐIoT(モノのインターネット)ゲートウェイ端末としても活用できる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.