トヨタ自動車は2020年1月15日、「空飛ぶタクシー」向けに電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発に取り組むJoby Aviationと協業することに合意したと発表した。これに合わせて3.94億ドル(約433億円)を出資し、トヨタ自動車 副社長の友山茂樹氏がJoby Aviationの取締役に就任する。トヨタの自動車の生産や技術開発の知見と、Joby AviationのeVTOL開発のノウハウを持ち寄り、未来のモビリティ社会の構築を目指す。
トヨタ自動車は2020年1月15日、「空飛ぶタクシー」向けに電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発に取り組むJoby Aviationと協業することに合意したと発表した。これに合わせて3億9400万ドル(約433億円)を出資し、トヨタ自動車 副社長の友山茂樹氏がJoby Aviationの取締役に就任する。トヨタの自動車の生産や技術開発の知見と、Joby AviationのeVTOL開発のノウハウを持ち寄り、未来のモビリティ社会の構築を目指す。
「空飛ぶタクシー」は、ドローンの大型化、もしくは航空機の小型化と電動化によって実現する都市間の移動手段だ。渋滞が深刻な都市部や、人やモノの移動手段が限られる離島や山間地の新しい移動手段として機体が高まっている。
トヨタ自動車はeVTOLと次世代環境車の共通点が多いと見込み、電動化や素材、コネクテッド技術など自動車事業との相乗効果を生かしながら、新たなモビリティ事業として発展させたい考えだ。Joby Aviationが開発するeVTOLはパイロットを含めて5人乗りで、時速200マイル(約321km)の速度で、1回の充電で150マイル(約241km)以上飛行する。
Joby Aviationは2009年に「空飛ぶタクシー」のサービス提供を目指して発足。2018年にはシリーズBの資金調達で1億ドル(約109億円)の出資を受けており、トヨタ自動車のベンチャーキャピタルであるトヨタAIベンチャーズも出資した。今回、Joby Aviationはトヨタ自動車からの投資を含め、シリーズCの資金調達で5億9000万ドル(約648億円)を獲得した。
また、Joby Aviationは2019年12月にUberと複数年にわたるパートナーシップを発表。Joby AviationはUberのライドシェアサービス向けに電動エアモビリティを提供し、Uberは2023年までに「空飛ぶタクシー」の商用化を急ぐ。Uber向けの「空飛ぶタクシー」は、Hyundai Motor(現代自動車、ヒュンダイ)も開発に取り組む。ヒュンダイはベンチャー企業への出資ではなく自前で空飛ぶタクシーを開発する。
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