ミスミグループ本社は、3Dデータのみで機械加工品を調達できるサービス「meviy」のFA切削プレートサービスにおいて、樹脂材の取り扱いを開始した。
ミスミグループ本社は2019年11月1日、3Dデータのみで機械加工品を調達できるサービス「meviy(メヴィー)」のFA切削プレートサービスにおいて、樹脂材の取り扱いを開始したことを発表した(関連記事:部品調達のDXを実現する「meviy」がさらに進化――新領域、そして海外展開へ)。
樹脂材は、軽量性、柔軟性、防錆性、滑り性が高いことが特長で、自動車や電子・電気、食品、医療機器といった幅広い業界の機械装置で高い需要を誇っている。その一方で、樹脂加工品を手掛ける生産者は減少傾向にあり、部品供給が不安定な状況にあることから、同社はmeviyの商品領域をさらに拡大し、FA切削プレートサービスで樹脂材の取り扱いを開始。さまざまな業界からのニーズに応えるべく、樹脂加工品の確実かつ短納期での提供を目指す。
なお、従来提供している金属部品と同じく、樹脂加工品においてもμm単位の精度で寸法指定を行うことが可能。金属部品に加えて、樹脂加工品にも対応することで、meviyの特色であるワンストップ調達をさらに強化し、部品調達における非効率解消に貢献するとしている。
取り扱いを開始する樹脂材の対象材質は、需要の高いPOM、MCナイロンから提供を開始し、順次対象材質を追加していく計画だという。対象材質を含む仕様の詳細は以下の通りだ(表1)。
対象材質 | POM(白)、MCナイロン(青) |
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最大値 | 600×400×60mm |
最小値 | 10×10×5mm |
精度(公差) | ±0.05mm〜 |
穴種 | キリ穴、タップ穴、精度穴、インサート |
納期 | 6日目出荷 |
指示なき表面粗さ | Ra6.3 |
表面処理 | なし |
表1 仕様詳細 |
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