ミスミは「第30回 設計・製造ソリューション展(DMS2019)」(2019年2月6日〜8日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が提供するサービス「RAPiD Design」および「meviy(メヴィー)」を展示して紹介。近々解禁予定であるmeviyの新サービスも披露した。
ミスミは「第30回 設計・製造ソリューション展(DMS2019)」(2019年2月6日〜8日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が提供するサービス「RAPiD Design」および「meviy(メヴィー)」を展示して紹介。近々解禁予定であるmeviyの新サービスも披露した。
ミスミの部品カタログは近年、従来の分厚い紙製カタログ(本)からデジタルへ積極的にシフトしてきている。閲覧して購入するオンラインショッピングだけにとどまらないサービスへと進化してきた。また、ユーザー登録も無料で、以下で紹介する機能も部品を発注しない限りは費用は発生しない。
RAPiD Designはミスミの部品における3D CADデータライブラリーだ。「ミスミFA用メカニカル標準部品」のデータが収録されている。日本だけではなく中国や韓国、北米にも展開しており「現在、グローバルで数万人程度のユーザーがいる」(ミスミ担当者)という。
RAPiD Designは3D CADに無償でアドインすることができ、モデル選定、スペックの変更、型番確定までが自動で行える。リニアガイドなど複数パーツで構成される部品もアセンブリファイルかつ合致拘束がある状態でインポートできる。
RAPiD Designは、データライブラリーから自分が欲しい部品の3DデータをCADの中に直接インポートできる。さらに、「これより長いモノがほしい」「もう少し小さいモノが……」といったときも、その場でパラメータを切り替してモデルの寸法変更ができ、かつ見積額も即座に算出される。
寸法のパラメータは標準品の寸法に準じて判定され、型番も自動で探し出す。ユーザーが標準仕様でない寸法を指定した時は、その旨を通知する。さらに探索した部品の型番はシステムがコピーして記録するため、後から分からなくなってしまう心配もない。
「過去はユーザーの誤発注が頻発しており、ユーザー社内でもコストで大きな負担になっていた。RAPiD Designができたことで誤発注を減らすことができている」(ミスミ担当者)。
現在対応する3D CADは「SOLIDWORKS」。2019年4〜5月頃には「iCAD SX」版をリリース予定だ。その他の3D CADについても、今後、顧客要望に応じて対応を検討していくとのことだ。
部品標準化サービスのmeviyはRAPiD Designで提供する標準部品の仕様ではユーザーの希望に完全に添えない場合(図面手配品)などで活躍する。ユーザーが設計した3Dデータを登録することで見積もりを算出し、ユーザーが納得すれば発注できるサービスだ。発注しない限りは費用は発生せず、何度でも見積もり計算が可能だ。3Dデータは部品単体だけではなく、アセンブリもアップロードできる。アップロードはシステムが指定する枠にドラッグアンドドロップでデータを放り込む。
2016年からサービス提供を開始し、現在は「金型部品」「ラピッドプロトタイピング(試作)」「板金部品」に対応する。板金部品は2019年2月から対応した。さらに2019年4月以降には「切削プレート」に対応する。
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