NTT東日本は食品製造工場向けに、温度測定、管理を自動化する「IoT温度管理サービス」を提供開始した。クラウド上で温度情報を一元管理でき、異常時のアラート機能などユーザーに合わせた柔軟な設定に対応する。
NTT東日本は2019年9月30日、食品製造工場や販売店向けに、温度測定、管理を自動化する「IoT温度管理サービス」の提供を開始した。食品製造などにおいて、冷蔵冷凍温度測定を自動化することで、効率的な衛生管理および品質向上を支援する。
同サービスはクラウドでの温度情報の一元管理や異常時のアラート、手書き帳票のレポート化など充実した機能を備え、トラブルにはサポートセンターで一元的に対応する。
クラウドに送られた温度データはPCやスマートフォンで確認できる。異常温度が発生した際には、管理者へメールや自動音声で知らせるアラート通知機能も備えるため、温度上昇による食品廃棄を未然に防げる。また、クラウドサーバ上に蓄積した温度データを毎月レポート化する機能により、日々の温度推移の把握や、異常温度が発生した際の傾向分析が可能になり、適正温度の維持に向けた作業体制の構築にも貢献する。
2020年6月までに食品等事業者にHACCP沿った衛生管理の実施が義務化され、「温度管理」を含めた継続的な監視、記録が必要となる。同サービスの導入により、従業員や責任者が手作業で測定、チェックしなくても、自動かつ適正に温度を記録、管理できるようになる。
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