フォトロンは、2D CADソフトウェア「図脳RAPIDPRO20」「図脳RAPID20」を2019年11月27日に発売する。「図脳RAPIDシリーズ」の最新版で、タブレット端末との連携や操作方法を見直し、作業効率を向上している。
フォトロンは2019年9月11日、2D CADソフトウェア「図脳RAPIDPRO20」「図脳RAPID20」を同年11月27日に発売すると発表した。「図脳RAPIDシリーズ」の最新版で、タブレット端末との連携や操作方法を見直し、作業効率が向上している。価格は、図脳RAPIDPRO20が14万円、図脳RAPID20は6万円(各税別)だ。
図脳RAPIDPRO20は、「iPad」による図面活用の促進を図るため、2020年春に公開を予定している「図脳RAPID for iPad」と組み合わせて運用できる。iPadに図面を取り込んで持ち出せ、朱書きの記入や計測もiPad上でできるため、紙図面の印刷や持ち出しを減らしてペーパレス化に貢献する他、調査、打ち合わせの効率化、その場での図面への結果反映によりCADの社外利用を拡大する。
iPadで図面を表示しながら図面内のポイントを指定して撮影すると、ポイント別に写真を整理/格納する機能も用意する。データとして音声でのコメントも保存可能だ。
寸法線の作図効率を向上させる機能改善も実施。製図時間の短縮を図るために「寸法図形指定」コマンドを拡張しており、1コマンドで角度寸法や平行寸法、連続寸法も作図できる。また、よく使う部品を図面上へ配置する際の作業を効率化するため、部品をアイコン化した。
図形の選択効率向上のため、特定の要素種や要素色を指定して、選択できる図形を絞り込める選択フィルターを常に前面に表示するフローティングダイアログに変更。ユーザーの利用頻度と改善要望が高い図面のPDF化、表作成、文字の一括変更などのコマンドも改善している。
図脳RAPIDPRO20と図脳RAPID20の共通の新機能として、印刷時に色を変更することで画面上、印刷時それぞれに最適な色を設定できる印刷用の色テーブルを搭載。視覚面での操作効率を向上する。
4Kモニターでの表示環境や、タッチパネル上でのスワイプやピンチによるパン、拡大にも対応。長方形コマンドの機能も拡張している。さらに、自動的にIMEをOFFにするように改善。大容量データの再描画時間の大幅短縮、多機能ビューからのレイヤー操作時の描画処理なども見直している。
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