小規模装置をIoT化するオールインワンコントローラー、装置の稼働状況を可視化FAニュース

オムロンは、オールインワンコントローラー「CP2E」シリーズを発表した。簡単なプログラミングで小規模装置をIoT化し、装置の稼働状況を可視化する。使用温度範を拡大したことで、製造現場以外の装置にも幅広く使用できる。

» 2019年09月27日 07時00分 公開
[MONOist]

 オムロンは2019年9月6日、オールインワンコントローラー「CP2E」シリーズを発表した。低コストで小規模装置をIoT(モノのインターネット)化できる。同年10月1日より国内外で一斉に発売する。

 CP2Eシリーズに装置の稼働情報を集約し、上位ネットワークに必要な情報を共有することで、データが活用できるようになる。上位ネットワークとは、L2スイッチングハブ機能を内蔵したイーサネット 2ポートにより接続。MES(製造実行システム)やPCと製造現場のデータを共有したり、別機器と接続したりできる。シリアル通信は最大3ポート(オプションボード使用)を搭載し、これまでよりも多くの周辺機器を接続できる。

 また、同社が提供する専用プログラムデータのファンクションブロックにより、複雑な制御が可能になる。4軸位置決め機能で簡単に直線補間ができる他、1つの命令でワークの定寸送りを正確に実行する。温度の安定制御に加えて、使用温度範囲を−20〜+60℃に拡大したことで、製造現場以外の装置にも幅広く使用できる。

 CP2Eシリーズは、バックアップ用バッテリーが不要なので、メンテナンスの手間を削減する。トラブル発生時には、入出力を表示するLEDの配置が端子台配列に対応しているため、入出力状況をすぐに確認できる。ユーザープログラムのビット化けが発生した場合は、検出後に自動で復旧する。

photo オールインワンコントローラー「CP2E」シリーズ(クリックで拡大) 出典:オムロン
photo 左:イーサネット 2ポート配線、右:オプションボードによるシリアル3ポート配線(クリックで拡大) 出典:オムロン
photo 4軸位置決め機能を搭載し、ファンクションブロックで直線補間が可能(クリックで拡大) 出典:オムロン

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