両社の取り組みは他にもある。需要量に適した3Dプリントパーツの製造プロセスの確立だ。3Dプリントパーツの製造では、均一の造形品質の確保、1度の造形で可能な限りのパーツを出力すること、そして複数台の3Dプリンタを最適に管理および運用し、的確に需要に応えることなどが求められる。
この課題に対し、両社は3Dプリントパーツの造形可能性を検証し、ワークエリアに収まるかたちで複数の3Dプリントパーツをひとまとめに(ネスト)し、造形プロセスを最適化、調整するアディティブマニュファクチャリングソリューションを構築。HPでは、このプロセスで製造された3Dプリント製のダクトが年間30万個生産可能になったとし、生産および作業効率が上がったことで人件費の削減にもつながり、さらにはHPの工場内にある17台の3Dプリンタによるパーツ製造の完全自動化にも成功したという。
2日目の基調講演のステージでは、実際に複数のダクトパーツをひとまとめにして同時に3Dプリントしたサンプルを披露した。
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