オンライン異常予兆検知システムのバッチプロセス向け機能を強化FAニュース

アズビルは、オンライン異常予兆検知システム「BiG EYES」のバッチプロセス向け機能強化版「R200」を発売した。生産をロット単位で管理するバッチプロセスにおいて、制約なく対応できるようになる。

» 2019年08月30日 07時00分 公開
[MONOist]

 アズビルは2019年8月7日、オンライン異常予兆検知システム「BiG EYES」のバッチプロセス向け機能強化版「R200」を発売した。販売目標は、初年度に30システム、3年後に100システムを目指す。

 BiG EYESは、AI(人工知能)がプラントのビッグデータから正常な動きを学習し、プロセスや設備などの環境変数を常時オンラインでモニタリングすることで、微細な変化を予兆の段階で検知できるシステムだ。

 R200は、これまで困難だった多品種少量生産の生産実績をロット(バッチ)単位で管理するバッチプロセスにおいて制約なく対応でき、業種や業態、工場規模に関係なく、多くのモノづくり企業がBiG EYESの導入が可能になった。

 BiG EYES R200は独自の機械学習による2種類の異常予兆検知アルゴリズムを採用し、24時間365日オンラインで対象をモニタリングする。設備状態基準保全への活用も可能だ。また、ファジィニューラルネットワークを用いた非線形回帰分析のロット対応に加え、センサーの設置数が少ないバッチプロセスにも対応するため、多変量時系列パターン分析アルゴリズムを新たに搭載している。

 直感的な操作でシステム構築と維持運用が可能になり、さらに計画外の設備停止を未然に防ぐことで、原材料ロス、納期遅れなどの生産トラブルを回避でき、安定生産や設備維持運用コストの低減に貢献する。

photo 「BiG EYES R200」の活用イメージ(クリックで拡大) 出典:アズビル

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