米国の経済誌Fortuneは2019年7月22日(現地時間)、グローバルの企業を対象とした収益ランキング「Fortune Global 500」の2019年版を発表した。
米国の経済誌Fortuneは2019年7月22日(現地時間)、グローバルの企業を対象とした収益ランキング「Fortune Global 500」の2019年版を発表した。ランクインした日本企業は52社で、そのうち22社が製造業系企業だった。一方で、2018年ランキングから順位を落とした製造業系企業は19社にものぼる。他産業と比較して製造業が成長の踊り場を迎えていることが透ける。
| 社名 | Fortune Global 500(2019)総合順位 | 収益の対前年増減比 | 前回(2018)順位からの変動 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | トヨタ自動車 | 10 | 2.8% | −4 |
| 2 | 本田技研工業 | 34 | 3.4% | −4 |
| 3 | 日産自動車 | 66 | −3.2% | −12 |
| 4 | 日立製作所 | 102 | 1.1% | −23 |
| 5 | ソニー | 116 | 1.4% | −19 |
| 6 | パナソニック | 131 | 0.2% | −17 |
| 7 | 日本製鉄 | 186 | 8.1% | 12 |
| 8 | デンソー | 230 | 4.9% | −1 |
| 9 | 三菱電機 | 300 | 1.9% | −21 |
| 10 | 三菱重工業 | 334 | −0.3% | −23 |
| Fortune Global 500を基にMONOist編集部が作成 | ||||
日本企業の中で1位を獲得したトヨタ自動車は、2019年3月期の収益で日本企業初の30兆円越えを果たしている。また、トヨタ自動車に次ぐ日本企業2位は三菱商事で、前回順位から96位のランクアップを遂げた。日本企業3位には本田技研工業が入った。その他、伊藤忠商事や三井物産、セブン&アイ・ホールディングスなどが大きく順位を伸ばし、商社と小売り業の好調が目立つ一方、製造業は順位が伸び悩む結果となった。
グローバルの総合順位では米小売りのWalmartが首位を維持した。同社の2019年1月期における収益は前期比2.8%増の5144億米ドルだった。2位と3位には、石油関連企業のSinopec group(中国石油化工)、Royal Dutch Shellがランクインし、ともに前期比25%超の収益増を遂げた。
製造業系企業で最高位は7位のVolkswagenで、前期比7%の収益増を果たしていたが前回から2つ順位を落とした。また、グローバルでトヨタ自動車に次ぐ総合順位15位のSamsung Electronicsも前期比4.5%の増収だったが、前回から順位を3つ下げている。
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