自動車業界以外の製造業でも新生クラウデラのソリューションは力を発揮する。工場であれば、センサーやPLC、ヒストリアンなどにMiNiFiを組み込んでのデータ収集が可能だ。データプラットフォームの観点からは、MES(製造実行システム)やERPなどとの連携の容易さも重要になる。また、「工場向けのトレンドは、機械学習の導入や予知保全から画像分析に移行しつつある。コンピュータビジョンこそが本命ではないか。また、画像だけでなく音の分析も求められている」(ガー氏)。
この他にも、PTCのIoTプラットフォーム「ThingWorx」が提供する産業機器向けデータインタフェース「Kepware」との連携によるデータ収集や、PLM「Windchill」を用いたデジタルツインの実現でも、新生クラウデラのソリューションが役立っている。ガー氏は「PLM関連の知見は、PTC以外のベンダーのPLMにも展開できるようにしたい」と語る。
そして、新生クラウデラのソリューションを統合的に扱えるようにするアプリケーションの準備も着々と進んでおり、間もなくリリースされる予定だ。クラウデラ日本法人 執行役員社長の中村共喜氏は「一番のポイントはeasy to use。ヘテロジニアスな環境で、両社のエッジのきいたそれぞれのソリューションを扱えるようにする。コンセプトは『エクスペリエンス×データサイエンス×データエンジニアリング』で、テクノロジーではなく、エンドユーザーにフォーカスする。データプラットフォームはビジネスイネーブラーであり、現場の人々が使いやすくなければばらない。そのための新アプリケーションだ」と述べている。
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