新方式の網膜走査型レーザーディスプレイ2機種を開発ウェアラブルニュース

QDレーザは、同社の網膜走査投影技術を用いた新方式の網膜走査型レーザーディスプレイ2機種を開発した。同社独自の光学技術「VISIRIUMテクノロジ」と既存のピコプロジェクタを融合した製品だ。

» 2019年07月17日 08時00分 公開
[MONOist]

 QDレーザは2019年6月20日、同社の網膜走査投影技術を用いた新方式の網膜走査型レーザーディスプレイ2機種を開発したと発表した。同社独自の光学技術「VISIRIUMテクノロジ」を採用し、既存のピコプロジェクタ製品や、スマートフォンに内蔵されたピコプロジェクタを画像投影エンジンとして流用している。

 今回開発したプロトタイプは、「Retissa Handy」「Retissa Flex Periscope」の2機種。Retissa Handyは、市販のピコプロジェクタと同社独自のマクスウェル視光学系とを組み合わせており、ハンディサイズで高精細な網膜投影画像を見ることができる。Retissa Flex Periscopeは、小型プロジェクタと独自の画像伝播光学系との組み合わせにより、眼鏡をしたまま網膜投影型ディスプレイとして利用できる。

photo 「Retissa Handy」 出典:QDレーザ
photo 「Retissa Flex Periscope」 出典:QDレーザ

 今後は、超小型・安価な視野計、眼疾患の早期発見、自己検査、周辺視野トレーニング、スマートフォンアプリやスマートフォン機能との融合による新機能創出などへの展開を図る考えだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.