次に、「3. サイバーセキュリティとプライバシーリスクの考慮事項」では、以下の3つの考慮事項を掲げている。
特に考慮事項3については、市販前・市販後対策の観点から、以下のような留意点を挙げている。
医療機器企業の場合、サイバーセキュリティ/プライバシーリスク管理ライフサイクルが、規制当局への新製品申請時と市販後安全対策時で分断されていたが、IoTの本格化により、管理体制の変革を求められている。
さらに「4.IoTデバイスのためのサイバーセキュリティとプライバシーリスク低減に伴う課題」では、以下の3つの目標を掲げている。
そして、これらの目標および領域ごとに、影響を及ぼす「NIST SP 800-53」の管理策、組織にとっての意味、影響を及ぼすNISTサイバーセキュリティフレームワークのサブカテゴリーをマッピングしている。表1は、マッピング表の例である。
表1 IoTデバイスのサイバーセキュリティ/プライバシーリスク低減目標・領域と管理策のマッピング例(クリックで拡大) 出典:NIST「NISTIR 8228 Considerations for Managing Internet of Things (IoT) Cybersecurity and Privacy Risks」(2019年6月25日)最後に、「5.IoTデバイスのためのサイバーセキュリティとプライバシーリスク低減の課題への取り組みに向けた提言」では、以下の3点を提言している。
従って、IoTデバイスのサイバーセキュリティ/プライバシーリスク管理では、製品レベルの取り組みと組織レベルの取り組みのハーモナイゼーションが不可避となってくる。
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