東芝機械グループ ソリューションフェアでは、これらの双腕協働ロボットを含む、ロボットを、具体的なソリューションとしてさまざまな形で展示したことも特徴となる。
ヒト型双腕協働ロボットでは、人が行うセル生産の各種作業を全てロボットに置き換えたデモを行った。具体的にはピッキング、嵌合、ねじ締め、搬送、検査という一連の作業を1台で行う様子を紹介した。
また、人との協働を示すために、人感センサーの距離に合わせて、3段階で動作を変えるデモなども披露した。「人とロボットが同じ空間で動作することを想定すると、動作エリアに入ったからといって、毎回止まっていては作業が進まない。そこで距離に応じて、まずは人が対応可能な速度で作業速度を落とし、当たっても問題がないように作業する。そして本当に接触した場合だけ止まるというような運用方法を示した」(説明員)という。
さらに、同じ空間でロボットと人が働く場合、ロボットから人への情報発信により危険が回避できる場合もある。そこで双腕協働ロボットにタブレット端末を「顔」として設置し、状態に応じた表情をすることで、ロボットの状態を人に発信するというデモも行った。「ロボットから人へコミュニケーションを図ることにより、危険を未然に回避することもあり得る。そういう可能性を示した」(説明員)という。
また、ソリューション提案としては、ばら積みピックアップなどのソリューション提案も紹介し、注目を集めた。その他、ステレオカメラの焦点技術などロボットに必要な要素技術なども数多く紹介し、新たな自動化に必要なロボットシステムでの存在感をアピールした。
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