不良発生時に製造と検査のデータをひも付け確認、プリント基板の生産性向上ソフトFAニュース

オムロンは、プリント基板の生産性向上支援ソフトウェア「Q-upAuto」をバージョンアップし、提供を開始した。部品品番ごとに不良発生時の各装置の製造データと検査データを即時に関連付け、確認できる。

» 2019年06月12日 07時00分 公開
[MONOist]

 オムロンは2019年5月27日、プリント基板の生産性向上支援ソフトウェア「Q-upAuto」をバージョンアップし、提供を開始した。不良対策の所要時間を最小限に抑え、ラインの稼働率や品質の向上を支援する。

 Q-upAutoは、プリント基板の実装ラインで検査機の品質データと実装機の製造データを一元管理する。不良が発生する前に不良の予兆を自動的に検知し、未然に不良の発生を防止して自律したライン作りを支援する。品質情報とマウント情報を基板、部品ごとにひも付け、データを一元化。不良発生時は、ラインや部品、不良原因を特定し、問題箇所へはFUJIの統合生産管理システムでアプローチし、検証・確認する。

 今回のバージョンアップは、顧客との実証実験を通じて現場でのリアルな課題を解決することで蓄積された知見やノウハウを基に開発した。不良発生時の装置の製造データと検査データを、部品品番ごとに即時に関連付けて確認できるように改善したことで、容易に不良発生要因を特定できる。

photo 「Q-upAuto」のデータの一元化(クリックで拡大) 出典:オムロン
photo 不良発生時の対策処理フロー(クリックで拡大) 出典:オムロン

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