キヤノンメディカルシステムズは、医療施設で稼働中の同社製1.5テスラMRI装置を、最新の性能と機能を備えた1.5テスラMRI装置「Vantage Elan」に一新するリニューアルソリューションの国内販売を開始した。
キヤノンメディカルシステムズは2019年5月16日、医療施設で稼働中の同社製1.5テスラMRI装置を、最新の性能と機能を備えた1.5テスラMRI装置「Vantage Elan MRT-2020」に一新するリニューアルソリューションの国内販売を開始した。リニューアルの対象機種は、MR装置「EXCELART Vantage MRT-2003」となる。
Vantage Elanは、省スペースながら、1.5テスラの高画質画像を提供するMRI装置。同社のMRIプラットフォーム「M-Power V4.0」を搭載し、ワークフローを大幅に改善している。検査時の騒音を最大99%削減する静音化技術を採用しており、快適な検査環境を提供する。
今回提供するソリューションでは、MRIの主要部品である高性能マグネットをそのまま活用するため、入れ替えのための大規模な工事が不要となる。これにより、工事に伴う費用を約50%削減できる。また、システム導入のためのダウンタイムも最大70%短縮する。
同ソリューションによりMRIシステムを更新することで、システム稼働に必要となるランニングコストを、EXCELART Vantageと比較して約30%削減できる。システム本体と冷凍機を含む電源容量は25kVAまで抑えており、EXCELART Vantageと比較して電源容量を約60%削減する。他に、寝台を下げると同時に省電力モードに入る「ECOモード」も搭載した。
既存の資産を有効活用できるため、病院経営に役立つほか、増大する医療費削減にもつながるという。なお、使用中のシステムや検査室環境によっては、適用できない場合もある。
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