内部構造設計を最適化した小型酸素センサーを開発医療機器ニュース

フジクラは、従来製品と同等の動作性能を発揮する、小型酸素センサー「FCX-UWL」を開発した。酸素センサーの取り付けスペースを小さくすることにより、酸素濃縮器の小型化に寄与する。

» 2019年05月22日 15時00分 公開
[MONOist]

 フジクラは2019年5月8日、従来製品と同等の動作性能を発揮する小型酸素センサー「FCX-UWL」を開発し、同年9月より量産を開始すると発表した。同製品の測定範囲は0.1〜95%O2。直径19.2mm、ピンを含まない高さは10mmで、質量は5.5gとなる。

 医療分野では、患者が家庭で酸素を吸入する在宅酸素療法がある。同治療法においては、患者が外出する際、酸素を発生させる酸素濃縮器の代わりに携帯用酸素ボンベを持ち歩く。しかし、ボンベに充填された酸素の量により、患者が外出可能な時間が制限されることが課題となっており、バッテリーで動作し、携帯できる小型かつ軽量な酸素濃縮器の開発が望まれていた。

 同社は、酸素センサーの形状を小型低背化し、内部構造設計を最適化。小さくても、従来製品と同等の動作性能を発揮するFCX-UWLを開発した。酸素センサーの取り付けスペースを小さくすることにより、酸素濃縮器の小型化に寄与する。

photo 小型酸素センサー「FCX-UWL」 出典:フジクラ

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