IDECは、ロック強度が高く、従来製品から大幅にスリム化したソレノイド付き安全スイッチ「HS1T形」を発表した。ロック強度が高いため、ロックの強度不足による故障が懸念される大型工作機械の扉や自動車製造設備などに適している。
IDECは2019年3月5日、ロック強度が高く、従来製品から大幅にスリム化したソレノイド付き安全スイッチ「HS1T形」を発表した。同年2月8日から販売している。
安全スイッチは、工作機械の正面扉や、産業用ロボットが稼働する危険エリアを囲む安全柵の扉などに取り付けて、扉の開閉を検出する装置だ。HS1T形は、従来機種「HS1L形」と比べて、体積が約70%減と大幅にスリム化している。また、ロック強度が3000Nから5000Nにアップしており、ロックの強度不足による故障が懸念される大型工作機械の扉や自動車製造設備などに適している。
スプリングロック、ソレノイドロックの2種類をそろえ、2接点と4接点タイプが選べる。スプリングロックタイプには、危険エリアに人が取り残された場合に内側からロックを解除できる、裏面ロック解除押しボタンが付いたタイプも用意した。
また、ヘッド部分を外さなくても回転できる「HEAD回転機構」を採用し、ヘッド部分の脱落を防止して、ねじ止めの工数を削減する。ヘッドが回転することで、簡単にアクチュエータの挿入方向を変更できるため、取り付け方向を自由に選べる。
他に、正面からロック解除状態が分かるメカニカルインジケーターや、引っ張り強度限界を超えて破損した際に接点をOFFにして安全を確保するカムロック構造を搭載している。
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