SORACOM LTE-M Button for Enterpriseは、2018年10月発売のLPWA(低消費電力広域)ネットワークの1つであるLTE-Mを用いたボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」の企業向けバージョンだ。100個単位での大量導入が可能で、シール貼り付けによるカスタマイズも可能。1台当たりの価格は5980円で、利用料金はLTE-Mのプラン「plan-KM1」と、同ボタンからのデータ送信に用いるBeam、Funnel、Harvestの従量課金となる。
「SORACOM LTE-M Button for Enterprise」の概要(クリックで拡大) 出典:ソラコム
IoT SELECTION connected with SORACOMは、ソラコムと東京センチュリー、ビープラッツの3社協業による、IoTソリューションのeコマースサイトになる。サブスクリプション統合管理システムは、ビープラッツが開発した東京センチュリー独自ブランドのプラットフォーム「TCplats」がOEMで提供されている。
「IoT SELECTION connected with SORACOM」の概要(クリックで拡大) 出典:ソラコム
2019年3月末までにサービスを開始する予定。現在のところ、ビニールハウスの施設環境を見える化する「あぐりログ」、74カ国語対応の翻訳機「POCKETALK」、車両の位置や走行情報を見える化する「Cariot」、トイレの使用状況を電池、配線レスでモニタリングする「SWTICHSTRIKE Air」、屋外向けカメラソリューション「@Rec-cam」、POSアプリケーション「TG Smart Collection for POS」、キャッシュレスアプリケーション「TG Smart Collection for Payment」などのIoTソリューションの提供を予定している。また今後は、ソラコムのパートナープログラム「SORACOMパートナースペース」の認定パートナー104社からIoTソリューションが順次追加される見込みだという。
ソラコム 執行役員 プリンシパルエンジニアの片山暁雄氏は「ソラコムユーザー、パートナー、エンドユーザー、そしてソラコム自身から成るエコシステムの力は大きい。そのエコシステムにフィードバックする形になるのが、SORACOM LTE-M Button for Enterpriseであり、IoT SELECTION connected with SORACOMだ」と述べている。
ソラコムのIoT向け回線サービスにKDDI版が登場、ドコモ版より基本料金が安い
ソラコムは、KDDIの携帯電話通信網を利用するIoT向け回線サービス「SORACOM Air for セルラー plan-K(プランK)」を発表。ソラコムは2017年8月にKDDIの連結子会社となったが、プランKは両社の協業施策である「SORACOM with KDDI」の第2弾となる。
ソラコムがフルMVNOに、「加入者管理機能をオープン化」
ソラコムはIoT通信プラットフォーム「SORACOM」の新機能を発表。データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」のクローバル向けSIMで、加入者管理機能(HLR)を独自に実装するとともに、IoTデバイスの量産時に求められる組み込み型SIM(eSIM)の提供も始める。これに併せて、クローバル向けSIMの新たな料金体系「plan01s」も導入する。