FUJIとALBERTは2018年12月13日、AI(人工知能)、ディープラーニング技術を活用し、ティーチングやプログラミングを必要としない多関節ロボットを共同開発したと発表した。
FUJIとALBERTは2018年12月13日、AI(人工知能)、ディープラーニング技術を活用し、ティーチングやプログラミングを必要としない多関節ロボットを共同開発したと発表した。
産業用ロボットの活用は工場内でも部品の搬送や整列、加工、組み立てなどさまざまな領域に拡大してきている。一方で、多関節ロボットは、対象物の形状認識やロボット動作のプログラミングなどが複雑となり、現場でのロボット導入の障壁となっていた。
今回は、この障壁を低減するためにAIを活用するという取り組みである。共同開発の第1段階としてFUJIの多関節ロボットである「SmartWing」の部品認識機能にAI、ディープラーニング技術を活用した学習済みモデルを搭載し、初めて見る部品であってもAIで自動認識し、プログラミングなしで部品認識ができるようにした。これによりSmartWingのティーチングフリー技術と合わせ、SmartWingの立ち上げ時間の短縮、柔軟な製造品種変更が可能になった。
さらに、単眼カメラのみで対象物の3次元姿勢を推定し、部品の姿勢に応じた正確なピッキングが可能となる。また、色味や影などの撮像環境の変化に影響を受けにくいため、さまざまな環境下でロボットを使用できるようになる。
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