MONOistは「カルロス・ゴーン逮捕」にどう対応すべきか製造マネジメント メルマガ 編集後記

正直、扱いづらい話です。

» 2018年11月27日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2018年11月27日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


MONOistは「カルロス・ゴーン逮捕」にどう対応すべきか

「東京モーターショー2015」で自動運転技術のコンセプトEV「Nissan IDS Concept」を発表するカルロス・ゴーン氏 「東京モーターショー2015」で自動運転技術のコンセプトEV「Nissan IDS Concept」を発表するカルロス・ゴーン氏(クリックで拡大)

 先週から今週にかけて、世間の耳目を最も集めたのは日産自動車の会長を務めていたカルロス・ゴーン氏が逮捕された事件でしょう。日産自動車は大手国内自動車メーカーであり、ルノー・日産・三菱自動車のアライアンスで見ればトヨタ自動車を抜き世界第2位の規模を誇ります。

 経営不振に陥った日産自動車を復活させ、ルノーやアライアンスのトップを長年務めるなど経営者として高く評価されてきたゴーン氏が、報酬の不記載や投資資金の私的流用など経済的なスキャンダルで逮捕、日産自動車と三菱自動車の会長職を解かれたわけですから、それはまぁ話題にならないわけがありません。日産自動車の内部通報で発覚したこと、日産自動車と検察当局の間で司法取引があったとみられること、アライアンスの方向性にさまざまな議論があったこと、日本に到着して即座に逮捕されたゴーン氏による弁明が現時点でほとんどないことなど、今回の事件の背後に何があるのかについて想像をたくましくさせてしまう要素が多数あります。

 だからこそ、新聞、テレビ、Webメディアだけでなく、職場や井戸端会議も含めて、さまざまなところで、今回の事件の真相について語られているわけです。

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