牧野フライス製作所は「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」において、切削加工だけで撥水効果をもたらす加工パターン「ロータスパターン」を紹介した。
牧野フライス製作所は「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」(2018年11月1〜6日、東京ビッグサイト)において、切削加工だけで撥水効果をもたらす加工パターン「ロータスパターン」を紹介した。金型表面などでの活用を提案し、離型効果向上を目指す。
牧野フライス製作所が開発する「ロータスパターン」は、1000兆分の1の超短パルスレーザーによる加工で、蓮の葉の表面形状を模して作られた加工パターンである。この加工パターンを金属表面に施すことで撥水効果を得られることから、同パターンをさまざまな用途に活用しようと提案を進めている。
用途として有力視されているのが金型である。射出成形機の金型などではうまく型とワークが離れずに、歩留まりや作業効率が落ちるようなことがよく起こるが、金型表面にこのロータスパターンを施し撥水性を高めることで、離型性の改善が狙える。既に実証は進めているが「2〜3割は離型性を高めることができる」(ブース説明員)としている。
現状での課題としては、撥水効果をさらに高めるような開発を進める必要がある他、面の加工スピード向上があるとしており、これらの研究開発とともに用途開発をさらに展開する方針である。
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