アンドールは、ポリゴンデータ編集システムの最新版「STL工房2 Ver.3」を発表した。理化学研究所が開発したポリゴン編集アルゴリズムを搭載し、高性能かつ高品質なデータ編集に対応する。
アンドールは2018年10月9日、ポリゴンデータ編集システムの最新版「STL工房2 Ver.3」を発表した。発売は同年11月1日の予定。価格は、基本モデルが10万円、土木測量モデル、製造業モデルが各40万円、医療歯科モデルが50万円、全機能を搭載したフルモデルが80万円となる(いずれも税別)。
熟練を要するパラメータ値を自動で初期設定する他、Windowsソフトに準拠したユーザーインタフェースにより、効率よく大容量のポリゴンデータを表示制御できる。理化学研究所が開発したポリゴン編集アルゴリズムを搭載したことで、高性能かつ高品質なデータ編集に対応する。
商品構成は、基本モデル(簡略化機能、クリーナー機能)、土木測量モデル(基本モデル、地形メッシュ化や等高線表示機能)、製造業モデル(基本モデル、穴埋めなどのSTL編集機能)、医療歯科モデル(製造業モデル、鏡面スムージング機能や突起除去機能)、フルモデル(全機能を搭載)の5種類となる。
基本モデル以外の4モデルには、3Dプリンタの造形テーブル機能を搭載。3Dプリンタの造形テーブルを表示し、造形テーブルサイズを参照しつつ配置して切断位置を決定できる。
製造業、医療歯科、フルモデルには、クリーニング自動修正機能を搭載した。自動クリーニングでは除去できない複雑な不正個所を拡大表示する。他に、新開発のエッジ入れ替え機能や頂点併合機能、鋭角三角形除去機能を追加しており、修正も容易だ。
土木測量、医療歯科、フルモデルには、自動的にメッシュの突起個所を検出し、赤く図形を表示する突起除去を搭載。除去したい突起をその中から選択・除去できる。また、医療歯科、フルモデルには、スムージング鏡面機能を搭載した。鏡面機能により、メッシュの大まかな特徴を保ちつつ、CAD面と同等の滑らかな面にできる。
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