ソリッドワークス・ジャパンは2018年10月22日、同社が販売する3D CADツールの最新版「SOLIDWORKS 2019」について発表会を開催し、同製品の目玉となる部分や注目機能について紹介した。
ソリッドワークス・ジャパンは2018年10月22日、同社が販売する3D CADツールの最新版「SOLIDWORKS 2019」について発表会を開催し、同製品の目玉となる部分や注目機能について紹介した。今回発表された最新バージョンでは、「Design to Manufacture(設計から製造までをSOLIDWORKSで統合)」をテーマに掲げて、250項目以上の機能強化がなされた。
1998年12月に設立されたソリッドワークス・ジャパンは、2018年12月で創業20周年を迎える。SOLIDWORKSは、CADを中核として電気設計CAD、解析ツールやCAMなどを製品ポートフォリオに取りそろえ、設計から製造まで一気通貫のモノづくりソフトウェアスイートとして進化を遂げている。
同社で執行役員を務める山崎究氏は、SOLIDWORKSは創業当時から「ユーザーの使いやすさ」にこだわって開発を進めてきたと話す。SOLIDWORKS 2019の開発では、「設計者がさまざまな場面で、コラボレーションを容易に行えるような最新機能を盛り込んだ」(山崎氏)ことがトピックだ。
SOLIDWORKS 2019の機能強化は大きく分けて、「パフォーマンス」「機能の深化」「ポートフォリオの活用」「イノベーション」の4つの領域で行われた。それぞれの領域について、代表的な強化ポイントを紹介する。
SOLIDWORKS 2019では、CADの表示パフォーマンスに関するチューニングが行われた。特に、従来のバージョンで課題となっていたアセンブリの表示における動作の重さや遅さを大きく改善した。
発表会では、SOLIDWORKS 2019と前世代となるSOLIDWORKS 2018について、操作に対する表示の遅れを比較するデモンストレーションを公開。SOLIDWORKS 2018でNVIDIA製GPU「Quadro K4200」を用いた場合に37秒必要な処理を、SOLIDWORKS 2019では同条件で45%短縮となる20秒で完了できる。また、SOLIDWORKSユーザーで最も利用されていると同社が想定するGPU「QUADRO K2200」を用いた場合でも、40%短縮となる22秒で実行できる。
この改善によって、さまざまなGPUで視覚効果の高い表示を利用することが可能になり、操作性、生産性の向上につながった。また、大規模アセンブリを短時間で開くことができる機能「大規模デザインレビューモード」では、SOLIDWORKS 2019から構成部品の追加、削除、合致の作成などの編集が可能になった。
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