TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10。今回は、プロ野球でおなじみの「マジック」の点灯計算プログラムのテストケース設計を問う「組み込みエンジニアの現場力養成ドリル」が第1位に。その他、オムロン 綾部工場が実践する現場革新の取り組みを紹介した記事や、「PLMフォーラム Autumn 2018」に登壇したシンフォニアテクノロジーによるPLM導入プロジェクトの講演レポートに注目が集まりました。
皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。
今回は、2018年9月1〜30日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル新着記事コンテンツから、人気記事ランキングTOP10を紹介します(過去の人気記事ランキングを読む)。
2018年9月は「組み込みエンジニアの現場力養成ドリル」の第8回「野球『マジック』点灯のバグ(その1:問題編)」が第1位でした。
今回のお題は、プロ野球などでおなじみの「マジック・ナンバー」(通称:マジック)です。マジックは通常、点灯したチームが1勝あるいは対象チームが1敗すると1つ減ります。点灯チームが対象チームとの直接対決で勝利すると2つ減り、マジックが0(ゼロ)になったら優勝です。
ここで「通常」と表現したのは、優勝や引き分けの定義や扱いにより、“通常通り”にはいかないからです。例えば、1勝しただけで、マジックがいきなり3つも減る特異ケースがあり得るため、「マジックの計算は複雑だ」といった印象を持たれがちです。しかし、その計算自体は以外にも“非常に単純”なものなのです。
もちろん、必要条件を見落とすと計算が狂い、誤ったマジックが算出されたり、点灯しないはずのマジックがついたりします。過去、計算ミスによりマスコミが誤った情報を報じたこともありました……。
ということで、今回はマジックに関する問題に挑戦してもらいます。ある第三者が「マジック計算プログラム」を開発したと仮定し、そのソフトウェアをテストするための「テストケース」を設計してください(⇒記事を読む)。
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続く第2位は、「工場取材シリーズ」の9月公開記事「現場革新に主眼を置くオムロンが綾部工場で実践する『高度1〜10m』の取り組み」でした。
製造業のモノづくり現場を革新するコンセプト“i-Automation!(アイオートメーション)”を掲げるオムロン。本稿ではFA用センサーの生産、開発拠点であるオムロン 綾部工場(京都府綾部市)における“i-Automation!”の取り組みについて紹介しています。
綾部工場では“i-Automation!”を構成する「3つのi」に絡めて、「現場と事務所の融合」「知能化するセルライン」「匠(たくみ)の技の自動化」「移動するロボットコンベヤーレス生産」などを推進しています。
例えば、移動するロボットコンベヤーレス生産に関しては、センサーの生産フロアにおいて、同社の「モバイルロボット(LDシリーズ)」を活用した自動搬送を実現し、進捗(しんちょく)管理システムと連携しながら、生産完了品の積み込みと、出荷ゲートへの荷下ろしを実践。これにより、大幅な省人化を実現すると同時に、生産完了から出荷までのリードタイムを最大80%削減することに成功したといいます。詳しくはぜひ記事をご覧ください(⇒記事を読む)。
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そして、今回の注目記事は「PLMフォーラム Autumn 2018」の講演レポート「上流のシステムがおかしい!? 新PLM導入で工場の課題解消に取り組むシンフォニアテクノロジー」です。
「Windchill導入による工場業務効率の改善」というテーマで登壇したシンフォニアテクノロジー(旧:神鋼電機) 豊橋製作所 執行役員 製作所長 花木敦司氏は、製造部門主導で“今まさに行われている”PLM導入プロジェクトの取り組みを紹介。半導体需要が長期的に拡大し続ける「スーパーサイクル」を迎え、同社主力のロードポート(半導体製造装置に材料を供給するインタフェース部)の生産量が倍増する中、「工場内の至る所で問題が顕在化していった」といいます。
また、花木氏は工場長という立場から工場全体を見渡せるようになり、工場革新活動や業務改善の視点から「どうも上流のシステムがおかしい」と、現場に根付いている問題に気が付くことができたそうです。
具体的にどのような現場課題が見えてきたのでしょうか。そして、現行システムの問題点、新システムに求めるポイントはどこにあったのでしょうか。“製造現場主導”のPLMシステム導入プロジェクトの全容をぜひ記事でご確認ください(⇒記事を読む)。
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