日立製作所は、プライベートイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」において、同社のIoTプラットフォーム「Lumada」と連携するコーディング不要のノンプログラミング開発環境を披露した。オープンソースの「Node-RED」がベースになっている。
日立製作所は、プライベートイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」(2018年10月18〜19日)において、同社のIoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Lumada」と連携するコーディング不要のノンプログラミング開発環境を披露した。オープンソースの「Node-RED」がベースになっており、IoT活用の課題をいち早く把握できる現場の担当者自身によるアプリケーション開発やカスタマイズが容易になる。
Node-REDは、機能やデバイスなど示す「Node」と呼ばれるブロックをつなげた「Flow」を作成することにより、コーディングすることなくIoTのアプリケーションを開発できるGUIベースのオープンソース開発環境だ。日立製作所は、国内におけるNode-REDのオープンソース活動に力を入れており、2017年8月には多様なシステム間での処理/データ連携を容易に実現する技術を開発しNode-REDコミュニティーに提供。合わせて、Lumadaのアプリケーション開発に上でNode-REDを活用する方針を示している※)。
※)関連記事:ノンプログラミング開発環境でシステム間の連携を容易にする新技術を開発
今回披露したNode-REDベースのノンプログラミング開発環境は、社内と一部先行ユーザーによる評価を受けている段階だ。Lumadaの協創活動で培ってきた機能などを、あらかじめNodeとして利用できるようにすることで、Lumadaのユーザー自身によるアプリケーション開発をやりやすくする。「IoT活用では現場のニーズに合わせてシステムやアプリケーションを柔軟に変えていく必要がある。ユーザー自身が機動的に対応していくには、こういった開発環境は大いに役立つだろう」(同社の説明員)。
展示では、スマートスピーカーの「Amazon Echo」を用いた進捗管理システムなどをアプリケーションの事例として示した。なお、このノンプログラミング開発環境は、2019年度内に社外ユーザー向けにリリースする計画である。
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