日野自動車とVolkswagenグループの商用車ブランドを統括するTRATON(旧社名Volkswagen Truck & Bus)は2018年9月19日、電動化技術の共同開発と部品調達の合弁会社の設立について発表した。合弁会社は、2019年後半の設立を目指す。
日野自動車とVolkswagenグループの商用車ブランドを統括するTRATON(旧社名Volkswagen Truck & Bus)は2018年9月19日、電動化技術の共同開発と部品調達の合弁会社の設立について発表した。合弁会社は、2019年後半の設立を目指す。
両社は2018年4月、資本提携を含まない戦略的協力関係の構築で合意した。その後、複数のワーキングチームを設置して、技術開発や調達における協力の可能性を検討してきた。今回の発表はその進展となる。電動化技術について、日野自動車とTRATONは短期間で開発成果を共有する方針だ。TRATONは大型車に、日野自動車は中小型車に強みを持つことから、両社は補完的なパートナー関係にあるとしている。
部品調達の合弁会社では、両社が平等な権利を持ち、小さな組織で効率的にシナジー効果を創出することを目標とする。両社が使用する既存の部品や、将来技術に関わる部品をグローバルで調達し、効率化を図る。
両社が協業に至ったのは、商用車を使う物流や旅客輸送が直面する課題を解決する上で、乗用車がメインビジネスの親会社の下では難しいという判断が背景にあった。また、乗用車よりも台数規模が小さい商用車では個社の開発の負荷が大きく、商用車メーカー同士でアライアンスを組む意義が高まっている。トヨタ自動車との資本関係を解消したいすゞ自動車は、トヨタ自動車の資本が抜けてアライアンスの自由度が上がったことも生かして、社外との提携を模索している。
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