製造業全体の求人件数は、前月から1.2%増加しました。業種別に見ると、求人件数が増加したのは「自動車・自動車部品・輸送用機器」(3.1%増)と「半導体・電子部品」(5.6%増)。自動車・自動車部品・輸送用機器は、電気・ソフト系エンジニアの研究・開発や組み込みソフトウェアエンジニアの職種を中心に求人件数が増加しました。他業界から転職する方も増えています。
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「E&M JOBS」からの転載です。
最新のE&MJOBSのデータによると、製造業全体の求人件数は、前月から1.2%増加しました。
業種別に見ると、求人件数が増加したのは「自動車・自動車部品・輸送用機器」(3.1%増)と「半導体・電子部品」(5.6%増)。自動車・自動車部品・輸送用機器は、電気・ソフト系エンジニアの研究・開発や組み込みソフトウェアエンジニアの職種を中心に求人件数が増加しました。他業界から転職する方も増えています。
「重電・重工業・プラント」(6.4%減)、「工作機械・製造機械・半導体製造装置」(0.3%減)、「精密機器・測定機器」(2.5%減)は全体の求人件数は減少したものの、「品質管理・品質保証」の求人件数は軒並み増加。品質問題の増加を背景に、さまざまな企業が品質管理体制を強化しており、中途採用が活発化しています。
「半導体・電子部品」の求人件数は前月と比べて5.6%増えました。
IoTの普及やビッグデータの解析に必要なデータセンターの増加に伴い、半導体市場は勢いを増しています。世界半導体市場統計によると、2018年の半導体市場は前年から12.4%増加して4634億ドルとなる見通し。高まる需要に応えるために、半導体業界ではエンジニアの中途採用が活発に行われています。
職種別に見ると、最も求人件数の増加率が高かったのは電気・電子・ソフト・半導体エンジニアの「研究・開発」。前月から36.6%アップしており、特にプロセスエンジニアの求人が増加しています。
プロセスエンジニアは、業界未経験でもチャレンジしやすい職種。高品質な半導体を効率的に生産するにはあらゆる観点から生産方法を改善していく必要があるので、物理・電気・機械・化学といったさまざまなバックグラウンドをお持ちの方が求められています。学生時代に化学系を専攻していて、前職では機械に関する仕事をしていた方が半導体業界のプロセスエンジニアとしてご活躍している事例もあり、門戸が広がっている状態です。
半導体の研究・開発は、まさに最先端の現場。「新しいことに挑戦したい」「自分の力を試してみたい」という方におすすめの職種です。詳しい仕事内容を知りたい方や、半導体業界に興味がある方は、お気軽にE&M JOBSまでご相談ください。
長嶋一樹
技術職専門のコンサルタント。自動車業界や半導体業界の転職支援に豊富な実績があり、異業界からの転職サポートも得意としている。担当企業の訪問を月に2〜6回行っており、情報収集に注力。転職希望者への情報提供に強みを持っている。一児の父。好きなお菓子はアルフォート。
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