小型カメラのモジュールにAI推論機能を搭載、物体認識機能を可能に人工知能ニュース

ディープインサイトは、カシオ計算機との協業を発表した。同社のディープラーニングフレームワーク「KAIBER」のAI推論機能を小型カメラのモジュールに搭載し、物体認識機能が動作する試作機を開発した。

» 2018年07月23日 08時00分 公開
[MONOist]

 ディープインサイトは2018年7月3日、同社のディープラーニングフレームワーク「KAIBER」のAI推論機能を小型カメラのモジュールに搭載し、物体認識機能が動作する試作機を開発したと発表した。カシオ計算機(カシオ)との協業によるもの。

 KAIBERは、国内の組み込み分野に特化したディープラーニングフレームワークで、デバイスにディープラーニング技術を容易に搭載できる。今回の協業で両社は、市販するカシオ製の小型デジタルカメラに、KAIBERのAI推論エンジンを搭載。ディープラーニングの画像認識モデルによる物体認識機能が動作する試作機を開発した。

 優れた耐久性と性能を持つカシオのカメラにAI推論機能を追加することで、ソフトウェアの変更だけで固有の業務に適したAI画像認識を提供可能になる。今後ディープインサイトでは、デジタルカメラでカスタマイズ可能なディープラーニング機能の開発を支援するツールとして、KAIBERを提供していく。

 また両社は、共同で試作モデルの性能向上や適用用途の開拓を進め、エッジコンピューティング領域で協業を進めるとしている。

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