Shade3Dは3D CG/CADソフトウェア「Shade3D ver.18」を発表した。今回はIGESの出力、aiおよびDXFでの三図面出力機能に対応した。他にもCAD機能の課題の一部を中心に解決した。
Shade3Dは2018年6月14日、3D CG/CADソフトウェア「Shade3D ver.18」を発表した。販売開始は同年7月13日。「Shade」シリーズは1986年にPC-9800シリーズ向けCGツールとして販売開始し、約30年間は3D CGソフトウェアとして提供されてきた。2017年にリリースした「Shade3D ver.17」では3D CADの機能を実装し、NURBS(非一様有理Bスプライン)によるパラメトリックモデリングが可能になった。
ver.17.0のリリース時点ではソリッドモデル系のフォーマットの出力に対応していなかったが、その後ver.17.1のリリースでSTEPファイルの出力に対応した。さらに今回はイラストレーション作成ツール「Adobe Illustrator」のaiと2Dデータの中間ファイルDXFからの三面図出力、自由曲面データのNURBS変換に対応した。さらにゲーム用CGなどで使われるFBXやColladaのデータ出力を強化した。
モデリング機能では、任意の点(相対座標の点)をあらかじめ設けることでマルチボディーのモデルの合致を設定でき、アセンブリ―が作成できる。アセンブリ―状態のモデルデータは干渉チェックも実施できる。ブール演算(ブーリアン:オーバーラップしたボディーの和や差、積を求める)の結果はリアルタイムでプレビュー表示可能だ。
測定機能では、NURBSデータの角R測定や、NURBS以外のデータの体積計算にも対応した。
Shade3D ver.18のダウンロード版の価格は「Shade3D Basic ver.18」(Basic)が9180円、同ガイドブック付きが1万1340円、「Shade3D Standard ver.18」(Standard)が3万5694円、Shade3D Professional ver.18(Professional)が7万9920円。旧製品からのバージョンアップの場合、Basicが5076円、Standardが1万2312円、Professionalが2万5056円。
Shade 3D Professionalのみダウンロード版とサブスクリプション版を備える。同製品のサブスクリプション版は、月間で2880円、年間で2万8800円。2018年6月14日〜7月12日までに、月間のサブスクリプションを契約すると初月100円で利用できる(期間中、機能は一切限定されない)。利用して1カ月経過すると、通常通り月額2800円となる(上記価格は全て税別)。
前バージョンから「3次元CAD利用技術者試験準1級」(コンピュータ教育振興協会主催)の実技試験推奨ソフトウェアとなったが、今回はアセンブリー機能に対応したことで「3次元CAD利用技術者試験1級」にも採用された。
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