前バージョンのInventor 2018は2018年末のアップデートで同社のクラウドベース3D CAD/CAM/CAEであるFusion 360との連携を強化している。クラウドのデータを仲介することで、相互のデータ修正を反映し合う。例えばInventorで加えた形状の修正は、Fusionで設定したCAMのデータにも自動で反映され加工パスも修正される。InventorのCAD環境ではFusionと混在した状態でアセンブリーが保持され、Fusionで修正されたデータもクラウドを介して即反映する。今回はパッケージにバンドルされたことで、よりFusion 360との距離がより近くなるということだ。
なおFusion 360のユーザー数についてはグローバルで順調に伸びており(数字は非公表)、日本国内においては「人的な工数をかけてFusionを全国展開してきた。2018年はオンラインで体験できる機会を増やし、認知をより高め、販売数を伸ばしていきたい」(オートデスク インダストリ ストラテジー&マーケティング 製造業 ビジネス開発 マネージャー 宮岡鉄哉氏)としている。日本法人においても引き続き、Fusion 360の販売と普及に力を入れていく方針ということだ。
3D注記に対応し、大規模アセンブリー作業を快適にした「Autodesk Inventor 2018」
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