こんな浮世離れした精神でいいのか。いや、あまりよくない。
「ミニの至福」(御堀直嗣、河出書房新社)という本を読み始めました。誰もが一度は見かけたことのある小型車、ブリティッシュモーターコーポレーション(BMC)の「ミニ」の歴史を振り返る内容です。何となくでしか知らなかった事も多いので、とても勉強になっています。
ミニを設計したアレック・イシゴニス氏の半生に始まり、ミニの試作から量産に至るまでのエピソード、ミニのラインアップ拡充とジョン・クーパー氏のレースでの功績まで細かく解説している濃い1冊です。途中、BMC 会長のサー・レオナード・ロード氏の経営的手腕に関する逸話も出てきます。
現在は本の中盤ですが、このあとミニのブランドを継承したBMWについても触れるようです。BMWの社史、英国とドイツの文化比較など盛りだくさんです。
ミニは、クルマに興味のなかった子どものころから存在を認識していた記憶があります。通学路にランドローバー系のディーラーがあって、毎日ガラスの向こうのミニを眺めていたからかもしれません。小さくて丸っこいクルマは、「大人になったらあのクルマに乗りたい」と思うほど、子どもの目にも強い個性を持って見えていました。
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