AMDは、組み込み型プロセッサ「AMD EPYC Embedded 3000」「AMD Ryzen Embedded V1000」を発表した。前者はネットワーキングなどさまざまな市場で「Zen」の性能を提供。後者は医療画像、産業システム、デジタルゲーミングなど向けの製品だ。
Advanced Micro Devices(AMD)は2018年2月22日、組み込み型プロセッサ「AMD EPYC Embedded 3000」および「AMD Ryzen Embedded V1000」を発表した。いずれも10年間製品提供を継続し、長期間のサポートに対応する。
AMD EPYC Embedded 3000は、ネットワーキング、ストレージ、エッジコンピューティングデバイスを含むさまざまな市場に対して、コアアーキテクチャ「Zen」の性能を提供する。4コアから16コアまでの拡張性を備え、シングルスレッドおよびマルチスレッドに対応。30〜100Wまでの熱設計電力(TDP)にも対応する。
また、最大64PCLeレーンと10GbE、8チャンネルのI/Oを統合。最大4系統までの独立したメモリチャネルを備えた最大32Mの共有L3キャッシュを持つ。エンタープライズグレードのRASを備え、最も厳しいエンタープライズ環境でもシステムの継続的な稼働を保証する。同社によると、競合製品と比較して1ドル当たり最大2.7倍の性能と最大2倍の接続性を有するという。
AMD Ryzen Embedded V1000は、医療画像、産業システム、デジタルゲーミング、及びシンクライアント向けの製品だ。同社のZen CPUと「Vega」GPUを1つのダイ上に組み合わせた「Accelerated Processing Unit」(APU)を搭載。APUは最大4つのCPUコア、8スレッドと、11のGPUコンピュートユニットを備えることで、最大3.6TFLOPSのスループットを可能にした。
12〜54WまでのTDPに対応し、最大16PCIeレーン、デュアル10GbE、最大4系統のUSB 3.1、USB-Cに加え、追加のUSBやSATA、NVMeに対応するなどさまざまなI/Oを選択できる。
また、4台までの4Kディスプレイに出力が可能。H.265デコードとエンコード、VP9デコードなどの5Kグラフィックスもサポートする。同社によると、競合製品と比較してGPU性能が最大3倍、マルチスレッド性能は最大46%上回るという。
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