デンソーは、産業革新機構からルネサス エレクトロニクスの株式を買い取り、同社の株式保有比率を現在の0.5%から5%に引き上げる。
デンソーは2018年3月9日、ルネサス エレクトロニクスに対する株式の保有比率を0.5%から5%に引き上げると発表した。産業革新機構が保有するルネサス エレクトロニクスの株式7502万6425株をデンソーに売却した。2018年3月8日の終値を基にした場合の売却額は約846億円。
これにより、ルネサス エレクトロニクスの筆頭株主である産業革新機構は、親会社以外の支配株主に該当しなくなり、その他の関係会社という位置付けとなる。産業革新機構の株式の保有比率は50.1%から45.6%に下がる。
デンソーは、自動運転など新たな領域の車両制御システムの分野において、これまでの知見を生かした競争力のあるシステムを開発していく上で、半導体メーカーとの協業関係を一層強化することが必要だと判断した。
デンソーとルネサス エレクトロニクスは既に、トヨタ自動車が2020年の実用化を目指す高速道路向け自動運転システムのECU開発で協力することを明らかにしている。これ以外にも、高度化と複雑化、大規模化が進む車両向けの各種システムについて両社で共同開発を行い、技術開発を加速させていく。
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