ストラタシス・ジャパンはボクセル単位での制御が可能な「Stratasys J750」向けソフトウェア「GrabCAD Voxel Print」を発表した。高度な構造体、グラデーションカラーのパターン、詳細な内部特性表現、テクスチャの作成などが行える。
ストラタシス・ジャパンは2017年12月4日、ボクセル単位での制御が可能な「Stratasys J750」向けソフトウェア「GrabCAD Voxel Print」を発表した。
Stratasys J750はフルカラーでマルチマテリアル(素材)対応の3Dプリンタ。36万色以上のカラーバリエーションが表現可能で、かつ硬質から軟質、不透明から透明まで、幅広い素材が使用できる。GrabCAD Voxel Printを用いることで、より細やかにカラーや素材の設定が可能となる。同ソフトウェアでは、素材の種類や密度、構造、カラーマッピングをスライスごとかつボクセル単位で適用できる。従来の3Dプリンタによる造形物と比較して高度な構造体の作成が可能で、グラデーションカラーのパターン、詳細な内部特性表現、テクスチャの作成などが行えるようになる。
ストラタシスは学術研究機関や医学研究機関や、アニメーション制作、大学における、GrabCAD Voxel Printの活用事例を紹介した。詳細な解剖学用モデルの作成、アニメーション制作、工業デザインなどで活用された。
LAIKA Entertainmentは、アニメ「Kubo and the Two Strings (クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス)」の制作においてStratasys J750を使用した。同作品は昔ながらのコマ撮り(ストップモーション)での作品制作をしており、微細に表現された3Dプリント製のパペットをいくつか用意して、アニメーション用のコマを作成している。
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