沖電気工業は、複数のカメラ画像とレーザー距離センサーを組み合わせた技術により、作業現場などでの人、車両、設備の動きを可視化する「モーションマッピング技術」を開発した。2018年度の商品化を目指す。
沖電気工業は2017年11月1日、複数のカメラ画像とレーザー距離センサーを組み合わせたセンサー融合技術により、作業現場などの監視エリア内の人や車両、設備の動きを可視化する「モーションマッピング技術」を開発したと発表した。2018年度の商品化を目指す。
モーションマッピング技術では、同社の映像IoT(モノのインターネット)システム「AISION」の画像センシングモジュールを活用。複数のカメラ画像とレーザー距離センサーから人や車両、設備を検出し、それらの位置・動線を俯瞰(ふかん)マップ上で表示する。
目視が困難な暗い場所でも高精度な認識が可能で、監視対象エリア内の目印を各種センサーで指定するだけで位置合わせができる。また、エリア内の死角を補って現場全体での位置把握が可能だ。人や車両にセンサーを取り付けることなく動きを可視化でき、監視員の目視と併せて、作業現場の安全や生産性向上をサポートする。
同社では今後、飛島建設と共同で建設現場での実証実験を行い、現場の安全性向上や生産性向上について検証する。その結果を踏まえ、「現場監視サポートシステム」として2018年度に商品化し、建設現場をはじめ、大規模生産設備のある工場などに展開していく予定だ。
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