東芝がESEC2016にて、バッテリー駆動も可能な「自律型インフラレス監視システム」を参考展示した。画像認識LSI「Visconti」と組み込み画像認識ミドルウェア「CVNucleus」によって実現した。
東芝は「第19回 組込みシステム開発技術展(ESEC2016)」(会期:2016年5月11〜13日)の同社ブースにて、スタンドアロンでの運用が可能な「自律型インフラレス監視システム」を参考展示した。
これはステレオカメラを搭載した監視カメラの本体内に、人物検知や立ち入り監視などの機能を同社画像認識LSI「Visconti」と組み込み画像認識ミドルウェア「CVNucleus」によって実装しており、通知する必要のある事柄が発生したときだけ、検出自画像をスマートフォンなどの外部デバイスに送信する。
監視カメラ映像を集積・管理・蓄積するサーバ(ネットワークレコーダー)にて全て処理するのではなく、エンドデバイスであるカメラ側である程度の処理を行うというアプローチは他社でも取り組みが見られる(関連記事:「守り」から「攻め」に変化する監視カメラ、その展望と課題)。
同社では画像認識LSI「Visconti」と組み込み画像認識ミドルウェア「CVNucleus」によって、差別化要因となる、本体の小型化とバッテリー駆動も可能な省電力化を実現したとしており、ESEC来場者の反応などを見ながら製品化を検討するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.