ESEC2016におけるマイクロソフトのテーマは、組み込みOS「Windows 10 IoT」と無償のクラウド認証プログラム「Microsoft Azure Certified for IoT」だ。IoT時代のビジネスに勝つために組み込み機器で何ができるか?
2016年5月11〜13日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第19回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2016)」および、IoT/M2Mシステムを構築するための無線通信技術やセンサー、アプリケーションが一堂に会する「第5回 IoT/M2M展」が開催される。
ESEC2016およびIoT/M2M展の開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では特設ページをオープンし、来場予定者や来場検討されている方々に向け、注目企業の見どころ情報を開催直前までお届けしていく。また、会期中・会期後も速報やレポート記事を多数掲載していく。
今回紹介するのはIoTデバイス向けOS「Windows 10 IoT」とクラウドサービス「Microsoft Azure」を擁する日本マイクロソフトだ。「IoT」という言葉は広く使われているにもかかわらず、その定義はヒトそれぞれだが、同社では「モノからデータが送られ、そのデータを活用することで、人々の暮らしを良くすること」と定義しており、モノにあたる組み込み機器もIoTの本格化を迎えて変革の時を迎えているとしている。
これまで「組み込み機器」はスタンドアロンな存在でもあったが、ある調査ではIoTによって2020年までに世界中で250億のデバイスがネットワークに接続され、その市場規模は1.7兆ドルにものぼると試算されている。「従来の組み込み機器」をこの潮流に乗せるために同社が提供するのが、「Azure Certified for IoT」だ。
これは自身の製品がMicrosoft Azureに接続できるかを検証するためのプログラムであり、参加費は無料。認定された製品は同社のWebサイトで紹介される他、ビジネスを進めルのためのパートナー紹介なども行われる。ESECの同社ブースではこれらプログラムの紹介が行われる他、認証取得済み製品の紹介も行われる。
同社が提供する組み込みOS「Windows Embedded」は「Windows 10 IoT」となり、「つながること」が前提とされたさまざまな機能強化が施されている。なかでも注目すべきはセキュリティで、OSとしての機能はもちろんのこと、エンタープライズITで長い経験と深い知見を持つ同社がセキュリティを担保する「セキュリティ宣言」も行われており、システムとしての安全性確保が欠かせないIoTにおける用途にも適する。
組み込み機器はハードウェアとソフトウェア双方への高い知見が必要となる、エンジニアにとっての総合芸術ともよべるカテゴリであるが、IoTという波はそのカテゴリ全体を覆うものであり、そのなかではITも重要な位置を占める。同社では「“組み込み機器にITは無縁”と思っている方こそぜひ、ブースおよびセミナーに参加いただきたい」と訴えている。
会期: | 2016年5月11日(水)〜13日(金) |
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時間: | 10:00〜18:00(13日(金)のみ17:00に終了) |
会場: | 東京ビッグサイト |
日本マイクロソフト ブースNo.: | 西 9-3 |
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