エンジンには個性があるけど、モーターで走ること自体にどう個性を持たせるか。
「発進の瞬間から最大トルクを得られるのはモーターならでは」「モーター特有の力強い加速」。ハイブリッド車や電気自動車(EV)などモーターで駆動するクルマの試乗記などを読むと、そういう表現がよく出てきますね。こうした表現自体には、誰も異論はないと思います。
他に「ホニャララ特有の……」と表現されるパワートレインはディーゼルエンジンでしょうか。しかし、クリーンディーゼルのモデルが増えてきたので、ひとくくりにされにくいかもしれません。「ディーゼルなのに××は低速トルクがスカスカ」などという評価も聞きます。
絶対に言わないのは「ガソリンエンジンらしい走り」でしょうか。当たり前ですね。まず排気量が違うし、3気筒、直4、V6、直6、水平対向……とシリンダーの配列もさまざまですから。
比べてみるとなんとなく、モーターだけが特別扱いというか、「モーターはモーターだ」という捉えられ方があるのかなあと思ってしまいます。
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