分散ハイパフォーマンス記録で、運転支援システム開発のデータ量増加に対応 : 人テク展2017 開催直前情報
ベクター・ジャパンは「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2017」において、ADASやAUTOSAR、車載イーサネットに対応したソリューションを展示する。
ベクター・ジャパンは「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2017」(2017年5月24〜26日、パシフィコ横浜)において、運転支援システム(ADAS)やAUTOSAR、車載イーサネットに対応したソリューションを展示する。
ADASコーナーでは、ADASデータのロギングソリューションを提案する。ADASの開発では、使用するセンサーやデータ量が増加しており、そのデータ記録が課題となっている。測定・キャリブレーションツール「CANape」の最新バージョンでは、分散ハイパフォーマンス記録をサポートし、スケーラブルなデータ記録環境を提供する。
また、カートリッジ式ストレージをサポートした車載用PCと、分散ハイパフォーマンス記録を組み合わせることにより、高速・大容量の測定が可能となる。会場では、カメラやECUのデータを毎秒1GBの速度で記録するデモを紹介する。
AUTOSARコーナーでは、自動車向けの機能安全規格ISO 26262における最高水準であるASIL-D認証を取得したAUTOSARベーシックソフトウェア「MICROSAR」を紹介する。会場では、MICROSARをECUに組み込む際に、バーチャル環境上での開発やシミュレーションから実ハードウェアにシームレスに移行する「vVIRTUALtarget basic」のデモを紹介する。
車載イーサネットコーナーでは、「CANoe.Ethernet」や最大12chの「100base-T1」、スイッチ機能にも対応した「VN5640」を用いたイーサネットの解析・シミュレーションを訴求する。また、同展示会のワークショップ内で開催される5月24日の新製品・新技術セミナーでは「導入に向けて開発が進む車載イーサネット―ベクターのネットワーク開発ソリューション」と題した講演を行う。
高速・大容量のADASロギングシステム(クリックして拡大) 出典:ベクター・ジャパン
会期
2017年5月24日(水)〜26日(金)
時間
10:00〜18:00(5月26日は10:00〜17:00)
会場
パシフィコ横浜
ベクター・ジャパン ブースNo.
140
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AUTOSARとISO26262を両立するには? ベクターのベーシックソフトウェア
ベクター・ジャパンは「第2回オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」において、国内自動車業界で導入が広がっている車載ソフトウェアの標準であるAUTOSARと、既に必須となっている自動車向け機能安全規格のISO 26262の両方を満たすためのポイントを紹介した。
「機能安全」の導入で何が変わるのか?
自動車向けの機能安全規格ISO 26262の策定作業が最終段階に入った。この規格では、機能安全を実現し、それを証明するために必要となる開発プロセスが定められる。では、その新たな開発プロセスは、従来の開発プロセスとどのように異なり、それを適用する際にはどのようなことが課題になるのだろうか。本稿ではまずこの点を明らかにする。加えて、機能安全を実現する上でポイントとなるマイコンについて、各メーカーの取り組みの様子を紹介する。
あらためて「ISO26262」の全体像を把握しておこう
自動車分野向けの機能安全規格「ISO26262」。本稿では、正式発行を控え、日本の自動車業界でも対応作業が本格化し始めているこのISO26262の概要・全体像についてあらためて説明する。
AUTOSARとは?/What is AUTOSAR?−2015年版−(前編)
量産車にもすでに適用されている車載ソフトウェアの標準規格「AUTOSAR」。しかし現在も、AUTOSARとそれを取り巻く環境は刻々と変化している。本連載では、2011年に好評を博したAUTOSARの解説連載「AUTOSARとは?」の筆者が、2015年現在のAUTOSARの仕様や策定状況、関連する最新情報について説明する。
ISO26262のアセスメント担当者はスーパーマンでなければならない!?
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